事例2タイ-ミャンマー間クロスボーダー物流調査
調査方法
調査内容
タイ・バンコク-ミャンマー・ヤンゴン間の陸路輸送
- 全体プロセス:全体の流れ、所要時間、コスト、注意点
- 需要:現在の品目、金額、物量および将来予測
- ハードインフラ:道路状況、橋、積替え施設、無線通信状況など
- ソフトインフラ:規制、治安など
- 必要手続き:輸出入通関手続き、ライセンス取得、検疫
- プレーヤー:物流業者、輸出入業者
背景・目的
人口5000万人強を有するミャンマーが民主化され、同国でのビジネス拡大を狙う日本企業が急増。隣国タイとの輸送(輸入、輸出の両方)の必要性が求められるも、ミャンマー側の未熟なインフラや複雑な規制があり、ベストな輸送手段・ルートなどが不透明であった。特に陸路輸送については、ミャンマー側に外国人禁止地域などもあったことにより不明な部分が多かったため、それらを解明するために同調査を実施。
手法
- デスクトップ調査(需要の貿易データ、輸出入手続きなど)と現地調査(実走調査、関係機関およびプレーヤーのヒアリング)の組み合わせ。現地調査はバンコク、ヤンゴンと両国国境(メーソット、ミャワディ)を訪問。
- ミャンマー側では現地物流関連団体と提携することにより、現地側のネットワークを活用して国境など通常ではアポが難しい団体とのヒアリングを実行。
成果物と
調査ポイント
- 本調査はクライアントの希望によりパワーポイントでのプレゼン形式にて成果物を作成。(サンプルご参照。希望によりワードでの報告書、両方が可能。)日本のクライアントには日本語版、ミャンマー側提携先には英語版を提出。
- 調査時のミャンマーなど新興国では、デスクトップでの情報が乏しく、現地調査でも外国企業(日本企業)のみによるアポやヒアリングは困難を極める。NX総研は過去何度かミャンマーの物流関連団体と共同調査を行い、当社が持つ他地域の情報を共有することにより信頼関係を構築しており、一次情報(プライマリーデータ)を広く取れる環境にある。
- デスクトップ調査を英語および現地語で行うことが重要。また英語・現地語でも古い情報しかないケースもあるので、必ず現地に行き、ヒアリングを通して検証している(いわゆる裏取り)。
- 現地のルールが明確化されていないケースも多々ある。その場合はクライントに対してその旨を報告し、実情がどうなっているか、その利点・欠点を分析して報告書に記載している。
資料のサンプル
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バンコク-ヤンゴン (東西回廊・ミャワディルート) ルートマップ
実走調査ルートのマッピング(主要都市、距離など)。別ページでは地形や路面状況など輸送に関する状況を事細かに報告。
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バンコク-ヤンゴン (東西回廊・ミャワディルート) コメント
実走ルートに関する当社見解と将来予測のまとめ
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タチレク エリアマップ
国境における主要道路、輸出入施設、街の状況などをマップで分かりやすく説明。